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賃貸管理システムを選ぶ・入れる

小さな不動産会社の賃貸管理システムの選び方

公開 2026.10.25 更新 2026.11.01

小さな不動産会社で、社長と事務員がノートパソコンを一緒に見ている(AIで生成したイメージ)機能の数より、毎月の仕事がつながるか。AIで生成したイメージ
監修:吉村 貴成(株式会社SECRET MEDICINE 代表取締役)。不動産の売買・賃貸の管理を自社で行い、OWNER LINK を自社の管理でテストしながら作っています。税や法令の部分は国税庁・国土交通省の公開資料で確かめています(2026-10-25)。

賃貸管理システムとは、オーナー・物件・部屋・入居者の台帳と、家賃の請求と入金、オーナーへの送金、入居者からの連絡などを、ひとつの仕組みで管理するための道具のことです。仲介をしながら管理もしている小さな不動産会社は、機能の数より、いちばん時間を使っている作業(多くは入金の消込と送金明細)から見て、「入金の消込」「オーナーへの送金明細」「入居者の連絡」の3つが、1つの画面でつながる作りかで選ぶと、毎月の手間が減りやすくなります。

今の管理のやり方を伺って、合うかどうかをお伝えします

物件の種類・戸数と、いま困っている作業を教えてください。入金消込・送金明細・入居者の公式LINE・退去の手続きはいま使えます(AIの返事・オーナーレポートは開発中・2026年11月時点)。

このコラムは、地方や大阪の郊外で、売買・賃貸の仲介をしながら管理もしている会社の方に向けています。賃貸管理システムは、大手の管理会社向けのものから、小さな会社向けの安いものまで種類が多く、比べ方がわかりにくい道具です。ここでは、選ぶときに見る所を順にまとめます。

小さな会社が困っていることは、だいたい同じ

仲介と管理を兼ねる会社では、管理の仕事が「すきま時間」に回りがちです。運営会社(株式会社SECRET MEDICINE)も、自社の管理で次のような手間を毎月くり返していました。

これらは別々の場所(通帳・Excel・電話のメモ・紙)にあるので、1つ直すと別の場所も直す必要が出ます。システムを入れる目的は、この「つながっていない」をなくすことです。

OWNER LINK のホーム画面。今月の請求・入金・滞納と、今日やることが並ぶ(架空のデータ)
ホームの画面(見本・架空のデータ)

選ぶときに見る7つの所

見る所確かめること
台帳オーナー・物件・部屋・入居者・契約が1つにつながっているか。登記簿謄本や契約書の画像を一緒に置けるか
入金の消込通帳やネットバンクの明細から、どの請求に当たるかを出せるか。名義が違う入金を覚えられるか
送金明細管理料率をオーナーごと・物件ごとに変えられるか。税区分を契約ごとに分けられるか
入居者の連絡電話以外の窓口(LINEなど)があるか。急ぎの連絡を担当者へつなげるか
退去写真・書面・敷金の精算までを記録に残せるか
オーナーへの報告毎月の収支・空室・修繕を、オーナーが読める形で出せるか
スマホ外出先で入居者の連絡や書類を見られるか

全部を最初からそろえる必要はありません。いちばん時間を使っている仕事(多くは入金の消込と送金明細)から順に置き換えていく考え方で選ぶと、使い始めてからの迷いが少なくなります。

小さな不動産会社で、職員2人がホワイトボードの前で話している(AIで生成したイメージ)
どの仕事から置き換えるかを、先に話し合っておく(AIで生成したイメージ)

物件の種類と消費税に合っているか

小さな会社ほど、預かる物件の種類がばらばらです。賃貸マンション1棟、分譲マンションの1部屋、テナントビル、分譲テナント、月極駐車場、コインパーキング。賃貸マンションの横に駐車場が付いていることもあります。

種類が違うと、家賃の消費税の扱いも変わります。住宅の貸付けは原則非課税です。貸付期間1か月未満、家賃と別に料金を取る駐車場、店舗の部分などは課税です(国税庁 No.6226・くわしくは家賃の消費税|住居は非課税、事業用と駐車場は課税)。システムが「物件の種類」だけで税を決めると、家賃に含まれる駐車場などの例外で合わなくなります。部屋・区画ごとに用途を設定できるかを確かめてください。

地方の町のアパートの横にある小さな駐車場(AIで生成したイメージ)
アパートに付いた駐車場も、同じ物件の中で扱えると明細が分かりやすい(AIで生成したイメージ)

費用は「何が入っているか」で比べる

賃貸管理システムの費用は、多くが「はじめの費用(導入費)」と「毎月の費用(月額)」に分かれます。比べるときは金額の前に、月額が戸数・物件数・使う人の数のどれで決まるか、LINEやAIの利用料が入っているか、今の台帳を移す作業が入っているか、をそろえます。比べ方は賃貸管理システムの費用の見方|導入費と月額にまとめています。

OWNER LINK は、導入費150,000円・月額50,000円から(ともに税別)で、貴社の書式に合わせるなどのカスタムと、管理の進め方のコンサルは別にお見積もりします。

オーナーへの送金明細の画面。税区分ごとの収入と管理料、送金額が並ぶ(架空のデータ)
送金明細の画面(見本・架空のデータ)

いまの台帳から移せるか

Excelや紙の台帳から移すときは、オーナー→物件→部屋→契約→入居者の順に1つずつ移し、家賃の合計と敷金の合計が前の台帳と合うかで照らします。手順は賃貸管理をExcelからシステムへ移す手順と注意点をご覧ください。

OWNER LINK の今の状況:OWNER LINK は、運営会社が自社の管理で使っています。いま使えるのは、台帳と書類の保管、通帳の読み取りと入金消込、集金名簿、オーナー送金明細、入居者の公式LINE(登録・問い合わせの受付・家賃のご案内)、LINEでの退去の手続き、税理士さま向けの報告PDFです。AIの問い合わせへの返事・滞納のお知らせ・オーナーレポートは開発中です(2026年11月時点)。

よくある質問

管理戸数が少なくても、システムを入れる意味はありますか?

戸数が少なくても、物件の種類が多い・オーナーごとに管理料率が違う・担当が1人しかいない、という会社では、送金明細と入金の確認の手間がそのまま残ります。戸数より、毎月何時間かかっているかで考えると判断しやすくなります。

仲介の業務(物件の掲載や顧客管理)も一緒にできますか?

OWNER LINK は賃貸の管理(台帳・入金・送金・入居者の連絡・退去・オーナーへの報告)のためのシステムで、物件の掲載や仲介の顧客管理の機能はありません。仲介の道具は今のものをそのまま使えます。

管理戸数が少なくても、家賃の口座は分けたほうがよいですか?

200戸未満でも、家賃を受ける口座と会社の運転資金の口座が同じだと、仮受金や敷金の説明がしにくくなります。委託を受けて維持保全をする賃貸住宅が200戸以上になると、国土交通大臣の登録が必要です(賃貸住宅管理業法の登録と小さな会社の備え)。

いつから全部の機能が使えますか?

2026年11月時点で、台帳・書類の保管・入金消込・集金名簿・送金明細・入居者の公式LINE・LINEでの退去の手続き・税理士さま向けの報告PDFが使えます。AIの問い合わせへの返事・滞納のお知らせ・オーナーレポートは、自社の管理で確かめてから順に公開します。ご相談のときに、その時点で使える機能をお伝えします。

この記事のまとめ

物件の種類と戸数から、合うかどうかをお伝えします

いま使える機能は実際の画面(架空のデータ)で、開発中の機能は見本の画面で、分けてご案内します。入居者さまのお名前などが入った資料や、通帳の画像は送らないでください。

家賃の入金確認を、担当者の記憶だけに頼らない。通帳から入金消込、オーナー送金明細まで同じ数字で。仲介をしながら賃貸管理もしている会社の賃貸管理システムです。